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記一下我沒看到的無四壞完封勝

   和田毅投手(25)が、プロ初の無四球完封勝利でチームを2位に再浮上させた。ロッテ打線を散発3安打に封じ、二塁さえ踏ませなかった。完封勝ちもルーキーイヤーの03年7月11日以来、実に1027日ぶりで、チーム今季初の完投シャットアウト。打線の援護はわずか1点だったが「1-0」「無四球」というアマ時代にもない生涯最高の投球で守り切った。左背筋痛でローテーションに穴をあけるなど「先発4本柱」の中で不安視された左腕が、完全復活を見事にアピールした。
 グラブをポンとたたくと、小さなガッツポーズに万感の思いを込めた。「監督やコーチ、いろんな人にいい投球ができたことを示せて良かった」。この3年間、思い描いてもできなかった完封勝利。しかも、わずか1点のリードを1人で守り抜いた。「1-0で無四球は人生で初ですね」。生涯最高の投球で、完全復活を果たした和田投手を、3万3431人の観衆が見届けた。
 直球が、変化球が切れる。どの球種でもストライクが取れる。テンポ良く、どんどん投げ込む。右打者には外角のスライダーを巧みに操った。130キロ後半の直球にもロッテ打線は振り遅れた。6回までわずか1安打。2回にはすべて空振りで3者連続三振を奪った。「怖がることなく、腕が振れるようになったことができた。それが大きかった」。好投の要因を和田投手はそう分析した。
 左背筋痛で4月13日のロッテ戦登板を回避した。原因不明の下痢、発熱もあった。体の痛み以上に、心の不安が和田投手をむしばんだ。4月25日にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、左肋骨(ろっこつ)の周りに炎症反応があることが判明。抗生物質を服用することで、痛みは和らいでいった。「不安はあったけど、筋肉ではなく炎症だということが分かり、薬を飲んで改善が見られたことで安心しました」。この日も薬を服用し、マウンドに上がった。
 登板回避の名誉挽回(ばんかい)を期していた。登板回避後、和田投手は知人に漏らした。「1年間、ローテーションを守ることが先発投手の仕事。飛ばすことになって、自分が情けない」。同学年の新垣投手は開幕から無傷の5連勝を飾るなど、先発4本柱で「貯金」をしていないのは、和田投手1人。前夜(2日)はその新垣投手で逆転負けを喫した。「昨日、負けていたから連敗だけは避けたかった」。ロッテの先発はこちらも「松坂世代」の久保投手。同じ年との投げ合いに刺激を受けた。アマ時代に「1-0」の完封をしたのは早大4年時の春季リーグ戦。この時も、同学年の立大・多田野投手(現アスレチックス傘下3Aサクラメント)と投げ合っていた。
 最愛の人に心配させたくなかった。自宅に戻れば、昨オフに結婚した可澄美夫人がいる。「近ごろ、野球のテレビばかり見ています。しっかりしないと時々、怒られますから」とはにかんだ。開幕前には「今年、成績を出さないとヨメさんに迷惑を掛ける」と活躍を誓った。その言葉は忘れていない。この日も結婚指輪をネックレスに通し、肌身離さず、111球を投げ抜いた。
 王監督も和田投手の投球を真っ先に持ち上げた。「見事な投球だったね。昨日みたいな変な試合の後で、和田がビシっといい投球をしてくれた」。和田投手の好投で、わずか1日で2位に浮上。博多の町を彩る「どんたく」の幕開けとともに、ホークスが活気付いてきた。

 


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